NISA口座へ直接移行することはできない!具体的な代替方法をご紹介
こんにちは。
現在投資信託を特定口座で運用しています。保有する投資信託をNISA口座へ移行した方が良いと聞いたのですが、本当ですか?
こんにちは。
資産運用アドバイザーのRです。
2024年4月より新NISAとして、これまでの制度より個人投資家の資産運用をお得に始めることができるようになりました。
運用益は全て非課税対象となり効率的に運用ができるので、新NISA口座を開設して投資信託をすることはおすすめです。
なるほど。
移行のやり方がよく分からないので教えて欲しいです。
分かりました。特定口座で運用中の投資信託を新NISA口座へ移行する方法や、移行する際の注意点について解説します。
新NISA口座の開設におすすめの金融機関も併せて紹介しますので、参考にしてみてください。
【結論】NISA口座には移行できない
正直、特定口座と新NISA口座の違いがよく分かっていないのですが・・・
そもそもNISAとは、「Nippon Individual Savings Account」の略語です。
他の口座との主な違いは税金です。特定口座では利益が出れば20.315%の税金がかかりますが、新NISA口座では利益に対して税金がかかりません。
例えば、1万円の含み益がある商品を売却したら特定口座だと約8千円になるけどNISAならまるまる利益になっちゃうということですか?
その通りです。
年間投資枠や非課税保有限度額の上限は決められていますが、上限以内で保有したものは非課税制度の対象です。
じゃあさっさと移行した方が良いですね!
今運用中の投資信託商品は新NISA口座に移行できるのでしょうか?
結論から言うと、できません。
ええ・・・
移行できないんですか!!
直接移行することはできません。
しかし、新NISA口座へ保有する投資信託を移行することと実質的に同じ意味を持つやり方は存在します。
それは一体どんな方法でしょうか?
保有する投資信託を売却した日に、新NISA口座で同じ商品を新たに買い直すことです。
同日に該当する投資信託の売却と購入を行えばタイムラグはほとんどありませんが、購入資金を一時的に用意しなければならない点には注意が必要です。
なるほど。
早速全部移行しちゃいます!
一旦落ち着いてください。
状況によっては移行しない方が良いケースもあります。
そうなんですね。危なかった・・・
次章では特定口座で保有中の投資信託を移行するのにおすすめなケースを3点紹介します。
保有中の投資信託の移行がおすすめのケース
どういうケースの時は投資信託を新NISA口座へ移行したほうが良いのでしょうか?
おすすめのケースは以下の3つです。
含み益・含み損が少額のとき
特定口座で投資信託の運用を始めてから日が浅い場合や、含み益・含み損がほとんどない場合は新NISA口座へ移行しても良いでしょう。
含み益・含み損が少額であれば特定口座で運用している投資信託を売却しても資産への影響はあまりないからと言うことでしょうか?
その通りです。
よって、新NISA口座で投資した方がその分非課税のメリットが受けられると考えられます。
配当目的で購入しているとき
ファンドによってそれぞれですが、投資信託は配当などの分配金が定められたタイミングで支給されることがあります。
投資信託を運用目的ではなく、配当目的で購入しているときは早めにNISA口座へ移行すべきだと言えます。
特定口座で運用したままだと、配当金に税金が発生して利益が目減りするからですね!
そうですね。
ただし、特定口座からNISA口座への移行は、決算日を確認してからにしましょう。
確かに、決算日を目の前にして売却してしまったら配当がもらえなくなっちゃいますね。
決算日や権利確定日などの情報は目論見書に公開されています。
投資信託をNISA口座へ移行する際は忘れずにチェックしましょう。
ファンドの成長が見込めると判断したとき
ファンドの成長が見込めると判断した場合は、特に新NISA口座への移行がおすすめですよ。
それはどうしてですか?
例えば、50万円の利益が出た場合を考えてみましょう。
特定口座ではその利益に約20%の税金がかかり、約10万円を税金として支払うことになります。
新NISA口座ではどうなるんですか?
新NISA口座だと、その利益が非課税になるんです。
ですから、10万円の税金がかからずに済むわけです。
つまり、新NISA口座で買い直した後にその銘柄が大きく値上がりすればするほど、非課税の恩恵を大きく受けることができます。
なるほど、非課税の恩恵が大きいというのは魅力的ですね。
まさにその通りです。
投資信託において長期的に成長が見込まれる銘柄は、新NISA口座への移行を考えてみる価値がありますよ。
新NISAの口座開設はどの証券会社がおすすめ?
新NISAの口座はどこの証券会社で開設するのがおすすめですか?
証券会社を選ぶときは、手数料、サービスの質、投資情報の豊富さなど、いくつかのポイントを考慮するといいでしょう。
もちろん特定口座を開設した証券会社でNISA口座を作るのも良いと思います。
手数料ってそんなに違うものなのですか?
はい、実はかなり違います。
例えば、一部の証券会社ではNISA口座の取引手数料が無料のところもあれば、低コストでも非常に競争力のある証券会社もあります。
どの証券会社が手数料面でおすすめですか?
銀行や対面の証券会社よりもネット証券がおすすめです。
特にSBI証券や楽天証券は手数料が低く抑えられており、特に初心者には扱いやすいですね。
また、投資情報も豊富で使いやすいインターフェースを提供しています。
楽天証券とSBI証券でNISA口座を開設するメリットを見ていきましょう。
楽天証券
楽天証券でNISA口座を開設するメリットはどんなものがあるのですか?
まず、取り扱っているファンド数が豊富です。
投資信託の場合、外貨建てMMF含めて2,500本もの投信商品を取り扱っています。
楽天だとやっぱりネットショップのイメージが強いですが、ポイントは貯まったりするんですか?
貯まりますよ!
楽天証券では、投資信託の保有で基準残高を達成するとポイントがプレゼントされます。
例えば、月末時点の残高が、はじめて100万円に到達した場合などは100ポイントが進呈されます。
楽天でよく買い物するので資産運用ついでにポイントがもらえるのはありがたいです!
その他にも、保有するポイントが投資に活用できる投信積立サービスなど楽天証券独自のサービスが展開されています。
楽天経済圏で生活している方で、投資信託をNISA口座へ移行したい方にはおすすめの証券会社だと言えます。
SBI証券
SBI証券はどうなんでしょうか?
SBI証券で口座開設をする最大のメリットは、業界屈指の格安手数料の恩恵が受けられることです。
手数料はどれくらい安いんですか?
一定の条件を満たせば、投資信託の販売手数料は無料になります。
無料になるんですね!それはお得…!
投資信託だけでなく、国内・海外の上場株式やFXなどの取引手数料も無料となっているので、手広く資産運用を始めたい方にはおすすめです。
投資信託の移行や運用に悩んだ場合はFPに相談を
ここまで、運用している投資信託をNISA口座へ移行する方法や、注意点について解説しました。
投資信託をNISA口座へ移行するイメージは湧きましたか?
なんとなく分かりました。
ただ、移行するタイミングや今保有している投資信託を本当にこのまま運用して良いのか不安だったりします・・・
それなら、「資産運用のプロ」に相談することがおすすめです。
資産運用のプロとは何でしょうか?
ファイナンシャルアドバイザー(FP)や、独立系ファイナンシャルプランナー(IFA)と呼ばれる、資産運用にまつわる知識を持ったアドバイザーの人々のことを指します。
保有する投資信託をNISA口座へ移行したい際に、FPやIFAに手続きの流れを教えてもらうことができますよ。
それはありがたいですけど・・・
お金かかるんじゃないですか?
FPやIFAが多数在籍するR&Cなら無料で相談することが可能です。
その他、口座開設の手続きから購入するファンドの選び方まで、資産運用に関するあらゆる相談に乗ってもらえるので、NISA口座へ移行する手続き以外のことも相談したい方にはおすすめですよ。
無料なら相談してみようかな・・・!
全国各地に在籍するアドバイザーが、相談者の指定する場所まで伺うので、ひとけのあるカフェなどでも大丈夫です。
もちろんオンラインでも相談はできますよ。
(オンライン相談もOK)
記事のまとめ
本記事では、保有する投資信託をNISA口座へ移行する方法やそのタイミングについて解説しました。
まとめると以下の通りとなります。
投資信託は資産形成のために有用な金融商品の一つです。
適切に運用することでお金に関する不安を少しなりとも払拭することができます。
投資信託をはじめとする資産運用にお困りの際はぜひR&CのFPやIFAにご相談くださいね。
【関連記事】合わせて読みたい
投資信託の売却に税金はかかる?税率や申告方法を詳しく解説
【利回りが高い投資信託ランキング】カテゴリー別平均利回りの目安も紹介/span>