投資信託
投資信託のデメリット・メリットを徹底解説!向いている人の特徴もご紹介
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投資信託って本当に良いの?メリット・デメリットに合わせて向いている人の特徴も詳しくご紹介

年金制度に対する不安が募る近年、自ら将来に備えるための手段として「投資信託」が注目を集めています。

しかし、「本当に投資信託へ投資してよいのか?」「投資信託にはどんなデメリットやリスクがあるのか?」と慎重になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、そのような疑問を解消すべく投資信託のデメリットやメリットを徹底解説します。

また、投資信託に向いている人の特徴もご紹介しているので、自分が当てはまるかどうか

確認してみてください。

投資信託の仕組み

投資信託の仕組み

そもそも投資信託はどんな仕組みで出来ているかご存知ですか。

投資信託は資産運用方法の1つで、複数の投資家が資金を出し合い、プロのファンドマネージャーがその資金を運用してくれるという金融商品です。

その運用によって得られた利益を投資家に分配する仕組みになっています。

この仕組みにより、個人投資家は専門的な知識を持たなくても、プロの手によって資産を運用することができます。

ファンドマネージャーは、株式、債券、不動産などの異なる資産クラスに分散投資を行い、リスクを管理します。

投資家は、投資信託の口数を所有することで、その運用に参加します。

投資信託のデメリット

投資信託のデメリット

では早速、投資信託がおすすめされない理由、デメリットにはどのようなものがあるのか確認しましょう。

投資信託のデメリットは主に以下の5つです。

  1. 元本割れの可能性がある
  2. 手数料や税金がかかり、収益が減ってしまう
  3. 1日1回しか取引ができない
  4. マネージメントリスクがある
  5. 短期間での利益は得られない

それぞれのデメリットについて詳しく解説していくので、あなたの許容範囲内かどうか確認するのに活用してみてください。

1. 元本割れの可能性がある

投資信託のデメリットの1つは、元本割れの可能性があることです。

投資信託は、元本保証がありません。

元本保証とは、あなたが投資した分の資金は必ず戻ってくるという保証です。

例えば、預金であれば金融機関が破綻してしまった場合も、1金融機関につき1人1,000万円までの元本と利息は保証されています。

更に元本保障だけでなく、利息も決まっているため、将来受け取れるお金を計算することができます。

一方で、投資信託は株式市場や債券市場などの金融市場に投資するため、市場の変動に左右されます。

したがって、市場が不調で価格が下落する場合は利益を得られないだけでなく、投資信託の価値も減少し、元本を割る可能性があります。

これは、リスクを避けたい投資家にとって重要な点であり、リスク許容度を考慮する必要があります。

2. 手数料や税金がかかり、収益が減ってしまう

投資信託には、運用や管理に関連する手数料がかかります。

また、売却時には税金が課されることもあります。

これらのコストは収益を減少させる要因となります。

特に長期間にわたる投資の場合、手数料や税金の影響が蓄積し、実際のリターンが予想よりも低くなる可能性があります。

投資信託を選ぶ際には、これらのコストを注意深く検討することが大切です。

3. 1日1回しか取引ができない

投資信託は一日に一度、基準価格が決定され、取引が行われます。

基準価額とは、投資信託を購入・売却する際に基準となる価格を指します。

この制約により、急な売買ニーズに対応することが難しく、短期的なトレードには向いていません。

投資信託を利用する際には、取引頻度や投資目的を考慮し、長期的な視野で資産運用を行うことが重要です。

4. マネージメントリスクがある

投資信託の運用はファンドマネージャーに委ねられており、その選択や判断によってリスクが変動します。

ファンドマネージャーの実力や判断力は、投資信託のパフォーマンスに大きな影響を与える要因です。

そのため投資信託を購入する際には、マネージャーの選定や過去の運用実績を確認するようにしましょう。

マネージメントリスクを最小限に抑えるためには、適切な商品の選択が不可欠です。

5. 短期間での利益は得にくい

投資信託は長期保有向きの金融商品であるため、今すぐに利益を得たい方にとっては短期間での利益は得にくいといったデメリットがあります。

投資信託は、長期的な視野で資産を運用することが重要です。

投資信託は安定的なリターンを追求するためのツールであり、急激な価格変動には対応できません。

投資家は資産運用の目標を明確にし、長期的な戦略を持つことが成功の鍵となります。

デメリットだけじゃない!投資信託のメリット

デメリットだけじゃない!投資信託のメリット

もちろん、投資信託はデメリットだけではありません。

デメリットに負けないくらい、投資信託のメリットも存在します。

以下、投資信託の主なメリット5つになります。

  1. 少額から投資でき初心者も始めやすい
  2. 分散投資でリスク分散ができる
  3. 投資信託の種類が豊富
  4. 積立投資でドルコスト平均法ができる
  5. 金融商品としての透明性が高い

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

少額から投資でき初心者も始めやすい

投資信託メリットの1つは、少額から投資を始めることができる点です。

そのため、投資資金が少ないという初心者にも非常に手軽で始めやすい金融商品になっています。

例えば、国内株式投資を1銘柄ずつ買おうとすると、数十万以上かかる商品がほとんどです。

その反面、投資信託は金融機関やサービスによって、わずか100円で始められる商品まで出てきているのも特徴です。

そのため投資初心者でもリスクを最小限に抑えながら経験を積むことができ、徐々に資産を増やしていくことができるというメリットがあります。

分散投資でリスク分散ができる

投資信託2つ目の利点は、分散投資を通じてリスク分散ができることです。

投資信託は複数の資産クラスに分散投資することができ、株式、債券、不動産など異なる資産に投資するファンドが豊富に存在します。

これにより、1つの資産クラスに依存せず、バランス良くリスク分散させることができます。

リスク分散は投資の基本原則であり、資産を守りながら長期的な成長を目指すために非常に重要な要素です。

投資信託の種類が豊富

投資信託3つ目のメリットは、種類が豊富な点です。

投資信託市場は多様で、さまざまなタイプや戦略の投資信託が存在します。

株式型、債券型、不動産型、商品型、セクター型など、投資信託の種類が豊富です。

この投資信託の種類の多さは、選ぶのが難しいとデメリットに捉えられることもありますが、実際にはあなたの運用方針にあう商品がみつけやすいというメリットも存在します。

自身のリスク許容度や投資目的に合ったファンドを選択しやすいため、資産をカスタマイズしやすく、個別のニーズに合ったポートフォリオを構築できます。

これにより、投資信託は多様な投資スタイルや目標をサポートする有用なツールとなっています。

積立投資でドルコスト平均法が活用できる

投資信託を利用する際、少額を毎月積立を行なって購入する積立投資ができるというメリットがあります。

積立投資は毎月一定額を投資することで、ドルコスト平均法と呼ばれる手法を採用します。

この手法は、一定の購入金額を保つことで、価格が下がった際にには多くの投資信託を購入し、価格が上がった際には少ない投資信託を購入します。

これにより、長期間にわたって資産を増やす際にリスクを分散させ、市場の変動に柔軟に対応できる利点があります。

金融商品としての透明性が高い

最後に、投資信託は金融商品としての透明性が高いというメリットがあります。

投資信託は運用報告書や基準価格が公開され、投資家はそれぞれの運用状況やポートフォリオの内容を確認できるようになっています。

この透明性は、投資家がファンドのパフォーマンスを評価し、信頼性の高い資産運用を行うのに役立ちます。

金融商品としての信頼性と情報提供は、投資信託を選ぶ際の大きな利点の1つです。

投資信託に向いてる人の特徴

投資信託に向いてる人の特徴

これまで投資信託のデメリット・メリットについて詳しく解説してきましたが、実際にはどのような人が投資信託に向いているのでしょうか?

以下では、投資信託に向いている人の特徴を4つご紹介します。

投資初心者

投資信託は、特に初心者投資家にとって魅力的な選択肢です。

なぜなら、専門的な知識や経験が必要なく、少額から始めることができるからです。

初めて投資をする方は、株式や債券などの単一の銘柄を選ぶことが難しいことも。

その反面、投資信託は複数の資産を組み合わさった金融商品になっているため、1銘柄を選ぶ必要がありません。

これにより投資先の選択が容易になるだけでなく、自然とリスク分散もされ、資産を均等に分けることができます。

また、前述の通り近年では100円から購入できる投資信託もあり、大きな資金を用意する必要がありません。

そのため、初心者は少額から始め、経験を積みながら資産を増やすことができます。

リスク分散を重視したい投資家

リスク分散は資産運用において非常に重要な要素です。

前述の通り、投資信託は異なる資産クラスに投資することができるため、リスク分散を実現するのに適しています。

株式、債券、不動産などの商品は、それぞれ異なるリスク・リターンプロファイルを持っており、これらを組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクが分散されます。

リスク分散により、1つの資産クラスの下落が全体のパフォーマンスに大きな影響を与えにくくなり、安定的な成長を追求することができます。

長期的な投資を考えている人

投資信託は、長期的な視野で資産を運用することが非常に重要です。

市場は短期的な変動があるものの、長期間にわたって成長する傾向があります。

投資信託を活用すれば、子供の教育費や老後の資金など、長期的な資産形成を目指すことが可能になります。

特に、積み立て型の投資信託を利用すると、定期的に資産を積み立てながら、ドルコスト平均法を活用して市場の価格変動に柔軟に対応できる利点が。

長期的な目標を達成するためには、時間が味方となり、資産の増加をサポートします。

自己運用の手間を軽減したい人

投資信託は、個別の銘柄の選定や市場モニタリング、トレードの手間を軽減する利点があります。

ファンドマネージャーがプロのスキルを持ち、資産運用を専門的に行うため、個人投資家はその専門家の知識と経験に依存できます。

自己運用に必要な時間やスキルが不足している人々にとって、投資信託は手軽で効果的な資産運用方法です。

ファンドマネージャーが資産を管理し、最適な投資戦略を実行するため、投資家は日々のストレスや選択肢の過剰な検討から解放されます。

投資信託に不安がある方はプロへの相談がおすすめ

投資信託に不安がある方はプロへの相談がおすすめ

投資信託は手数料がかかったり、短期間では利益を得ることが難しいなどといったデメリットがあります。

その一方で、プロに運用を任せられるので初心者でも始めやすかったり、長期的には株式よりも低リスクで投資できるといったメリットも存在します。

本記事では、投資信託に向いている特徴も解説しました。

投資信託に向いている気がする、興味があるけど疑問や不安があるという方は、プロに相談してみることをおすすめします。

プロのアドバイスを受けることで、資産運用の計画をより確実に進めることができます。

監修者プロフィール
小林裕
小林裕
一般社団法人証券相続普及協会 代表理事
大学卒業後、東証一部上場の証券会社に入社。
個人向けの資産運用コンサルティングを中心に活動し、新人賞、社長優秀賞などを数多く受賞。
退職後、資産運用だけでは本当の解決ができないという思いから、2020年に一般社団法人証券相続普及協会を設立、代表理事に就任。
終活カウンセラー1級や上級相続診断士の資格も取得し、現在はお客様の大切な資産を「ふやす、まもる、つなぐ」をモットーに活動している。
【代表著書】
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※2024年9月30日調べ
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