投資信託を放置したまま運用したい!でもそれって大丈夫?
こんにちは。
投資信託を始めたいと思っているのですが、仕事が忙しくて放置しちゃいそうで悩んでいます。
投資初心者なので、運用のやり方や売買のタイミングにも不安があって・・・
こんにちは。資産運用アドバイザーのRです。
投資信託は手軽に始められる反面、初心者だと運用に不安がありますよね。
今回は投資信託を放置したらどうなるかと、投資初心者におすすめのファンドも紹介します。
よろしくお願いします!
【結論】ファンド選びに注意すれば問題ない
結論から言うと、放置したままでも大丈夫です!
そうなんですね!
それを聞いて安心しました。
ただし、購入する投資信託商品の選び方には注意しなければいけません。
どんな商品を選んだらいいんですか?
放置を前提で運用する場合だと、インデックスファンドを購入することがおすすめです。
インデックスファンドとは何でしょうか・・・?
インデックスファンドは、市場全体の株価指数に連動する値動きを目指す投資信託です。
例えば、日本だと「日経平均株価」、アメリカだと「NYダウ」などの株価と同じような値動きを目指すことを目標とするファンドが多いです。
それなら値動きもわかりやすくて良いですね。
ただ、投資信託を放置するのにどうしてインデックスファンドの購入がおすすめなんですか?
理由はいくつかありますが、主に以下の3点が挙げられます。
1.成熟した市場に投資する商品が多く、大きな損失が出るリスクが少ない
確かに、先進国のファンドの方が新興国より、安定しているようなイメージがあります。
そうですね。
新興国の銘柄を中心に投資しているファンドは、成長性も高く、資産が大きく増える可能性もあります。
しかしその一方で、紛争や為替相場の影響も受けやすいため元本割れのリスクも高いです。
ハイリスクハイリターンってことですね・・・
じゃあ、何かの拍子でマイナスになるかもしれないから、定期的なチェックやマメな利確が必要なんですね。
その通りです。
そのため放置するスタイルの運用には向いていないと言えますね。
日経平均株価やNYダウをベンチマークにしている投資信託の商品は、金融市場が成熟しています。
余程の大恐慌がない限り、莫大な運用損失を抱えるリスクは低いので、投資信託を放置しても金融資産に大きな影響はないでしょう。
2.インデックスファンドには分散投資の効果がある
インデックスファンドに限らず、投資信託は保有するだけで分散投資の効果が得られるんです。
えぇ!それはいったい何故でしょうか?
投資信託とは、商品の運用会社が株式や債券など様々な銘柄から厳選し、運用しています。
つまり、複数の銘柄を購入していることと同義のため、結果的に分散投資していることになるのです。
そもそも分散投資にはどんなメリットがあるんですか?
最大のメリットは運用リスクを軽減できることです。
1つの銘柄で大幅なマイナスが生じて失敗したとしても、投資先を分散させることにより、他の投資でカバーすることができます。
なるほど、確かに資金を1つの投資先に集中させるより安心感が得られますね。
また、資金を一括で投資するのではなく、毎月一定額を投資することで時間を分散させることも有効的です。
ドルコスト平均法ってやつですね!
3.手数料などの運用コストが低い
インデックスファンドは、アクティブファンドと比べて、運用にかかる手数料を安く抑えられます。
おお。
それなら放置しても余分な手数料を払わずに済みますね。
でも、なぜ運用コストが安いんですか?
インデックスファンドは、多くの投資家から資金を集めて運用するため、運用資金が大きくなります。
運用資金が大きいほど、1件あたりのコストが低くなり、運用コスト全体を低く抑えることができるんですよ。
なるほど!
大人数で出資した方が一人当たりの負担が減らせるということですね。
はい。
投資信託の商品を購入するときはファンドの純資産額も注意して確認するようにしましょう。
投資信託を放置するメリット・デメリット
メリット
続いて、投資信託の運用を放置するメリットを見てみましょう。
長期的な資産形成につながる
投資信託は長期間にわたって保有することで、経済成長に伴う利益を享受できます。
確かに最近、日経平均が最高値を更新したってニュースを見た気がします。
そうですね。
日経平均は過去10年の値動きを見ても、着実に上昇しています。
まだまだ成長し続けているんですね!
また、放置していても複利効果で自動的に運用効率は高まります。
それはどういうことでしょうか?
実際にシミュレーションをしてみましょう。
例えば、年利が3%の投資信託商品を1000万円で購入し、10年間放置したまま運用するとします。
単利の場合だと、運用益は300万円です。
複利の場合、増えた利子にも利子がつくので、運用益は約350万円になります。
50万円近くも変わってくるんですね!
そうなんです。
投資信託の運用は長期保有を心がけて、毎月一定金額を積立することが大事ですよ。
手間がかからない
投資信託を放置したまま運用する最大のメリットは、手間がかからないことですね。
日中は仕事で忙しくて資産運用まで手が回らないので、それはありがたいです。
ただ、投資信託はあくまでも金融商品なので基準価額がどうなるかは保証されていません。
そのため、自分でも最低限の運用管理は行うべきですね。
最低限の運用管理とは具体的に何をしたら良いんですか?
月1回積立のために、証券会社のマイページにアクセスするだけでも問題ないでしょう。
それなら無理なく続けられそう・・・!
余裕があれば、日経新聞や経済誌にも目を通して、運用停止の判断なども自分でできたら良いですね。
デメリット
今までの話を聞くと良いことずくめのような気もするのですが、投資信託を放置することにはどんなデメリットがあるのでしょうか?
もちろん、放置を前提に運用するといくつかデメリットは発生します。
短期間での運用成果は期待できない
投資信託を放置する場合は、安定した値動きが期待できるインデックスファンドを購入した方が良いとお話しましたね。
そうか。
値動きが安定しているということは、短期間で大きく上昇する可能性も低いということですね?
その通りです。
また、投資信託は積立投資をしつつ、長期保有を意識した運用をすることでその真価を発揮します。
複利効果が得られるからですね!
そうです。
短期間で大きく増える見込みのある投資信託を運用をしたい場合は、放置せずこまめにチェックするか、投資信託以外の資産運用をおすすめします。
元本割れのリスクがある
先ほど、大きな損失が発生するリスクは少ないと話しましたが、投資信託はあくまでも金融商品のため運用損失が生じる可能性があります。
元本割れを起こさないためにはどうしたら良いのですか?
やっぱり損したくはないんですが・・・
そうなると、放置せずにこまめに値動きをチェックすることが大事でしょう。
そうですよね・・・
じゃあ元本割れのリスクを減らすにはどうしたら良いですか?
繰り返しになりますが、長期的な保有を意識することです。
投資期間が長ければ長いほど、一時的な価格変動による損失のリスクを軽減できます。
また、短期間で売買を繰り返すと、手数料を余計に支払うことになるため、長期保有は手数料の節約にもなります。
【失敗しない】投資初心者におすすめのファンド3選
ここからは、放置するスタイルの投資信託におすすめなファンドを3つ紹介します。
以下は主にネット証券で取り扱っています。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
ファンド名 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド |
---|---|
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
投資範囲 | 主にアメリカの大企業 |
純資産総額(2024年7月10日時点) | 1,840,172百万円 |
基準価額(2024年7月10日時点) | 29,673円 |
信託報酬 | 0.0938% |
「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、米国の大手企業に投資し、S&P500指数に連動するパフォーマンスを目指す投資信託です。
組入銘柄の上位25%は、上からマイクロソフト、アップル、エヌビディア、アルファベット、アマゾンなど、世界的にも有名な企業の株式への投資比率が高くなっています。
また、運用成績の高さにも注目すべきです。
2019年に基準価額10,000円で運用が始まって以来、現在は30,000円近くまで上昇しました。
ただし、コロナショック時は、-18.13%と下落し、外国株式のリスクを示していますが、その後回復しているため、放置する長期投資には適していると言えます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
ファンド名 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
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運用会社 | 三菱UFJ国際投信 |
投資範囲 | 世界の主要株式 |
純資産総額(2024年7月10日時点) | 4,056,016百万円 |
基準価額(2024年7月10日時点) | 27,008円 |
信託報酬 | 0.05775% |
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動し、世界各国の株式に投資する投資信託です。
この投資信託商品に運用する最大のメリットは手数料が低く設定されている点です。
0.05775%と業界最安水準のため、長期間放置する場合だとコスト効率の良い運用が可能です。
ただし、世界各国の株式に投資するため、コロナショックのような世界的に悪影響が及ぶイベントには弱いと言えるでしょう。
ニッセイ外国株式インデックスファンド
「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、MSCIコクサイ・インデックスに連動しており、米国だけでなく欧州を含む先進国の株式へ投資する投資信託です。
この投資信託商品は、国内情勢が安定している先進各国の株式をカバーできるため、リスクを抑えた広範な分散投資が可能です。
ファンド名 | ニッセイ外国株式インデックスファンド |
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運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
投資範囲 | 先進国の主要株式 |
純資産総額(2024年7月10日時点) | 788,193百万円 |
基準価額(2024年7月10日時点) | 43,217円 |
信託報酬 | 0.09889% |
放置したまま投資信託を始めたい方はプロに相談がおすすめ
ここまで、投資信託を放置する際に注意すべきことやおすすめのファンドを紹介しました。
投資信託を放置しながら運用するイメージは湧きましたか?
本当に放置したままでも良いのなら、毎月一定額を自動的に買ってしまうだけで済むので楽ですけど・・・
やっぱりコロナショックのような景気悪化のリスクを考えると怖いです。
それなら、投資信託の運用を始める前に「資産運用のプロ」に相談することがおすすめです。
資産運用のプロとは何でしょうか?
例えば、ファイナンシャルプランナー(FP)や、独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)と呼ばれる、資産運用にまつわる知識を持ったアドバイザーの人々のことを指します。
このFPやIFAが放置するのにおすすめな投資信託を一緒に選んでくれるというわけですね?
その通りです。
相談者の年齢や、ライフステージをもとに投資信託やそれ以外の資産運用商品の提案をします。
へぇ。
でも押し売りとかされちゃうんじゃないですか?
このメディアを運用するR&Cも無料で資産運用の相談を行っていますが、無理な勧誘は一切しないとホームページ上で明言しているので、その心配は不要です。
昔営業で嫌な思いをしたことがあるので、それなら安心しました。
全国各地に在籍するアドバイザーが、相談者の指定する場所まで伺うので、ひとけのあるカフェなどでも大丈夫です。
もちろんオンライン相談にも対応していますよ。
口座開設の手続きから購入するファンドの選び方まで、資産運用に関するあらゆる相談に乗ってもらえるので、これから投資信託を始めたいと思っている方にはおすすめです。
(オンライン相談もOK)
記事のまとめ
本記事では、投資信託を放置することによるメリット・デメリットや、投資初心者におすすめのファンドについて解説しました。
この記事をまとめると以下のようになります。
投資信託や資産運用に回す資金は、自分の大切な資産です。
そのため、投資信託を運用する際は放置せずに自分の判断で運用すべきです。
しかし、投資初心者や忙しいビジネスパーソンは放置しがちになるかもしれません。
投資信託の運用に不安がある場合は、ぜひFPやIFAを頼ってみることがおすすめです。
経験豊富なアドバイザーに相談することで、失敗するリスクも減ります。
何より、一人で悩むよりも良い投資信託の運用方法が見つかりますよ。