債券投資
債券型投資信託とは?ファンドの特徴やおすすめの選び方を徹底解説
債券型投資信託とは?ファンドの特徴やおすすめの選び方を徹底解説
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債券型投資信託のメリット・デメリットを分かりやすく解説!

投資の世界において、安定と収益性のバランスを追求したい方にとって、債券型投資信託は魅力的な選択肢となり得ます。

しかし、その選択肢が多様化しているなかで、自分に最適なファンドを見つけるのは容易ではありません。

債券型投資信託の基本的な特徴やリスク、メリットを理解することで、自分に合った資産運用や投資判断を行うことが可能です。

本記事では、債券型投資信託の概要と、株式型投資信託との違いについて解説します。

債券型投資信託におけるファンドの選び方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

債券型投資信託とは?

債券型投資信託とは?

債券型投資信託は、投資家から集めた資金を主に国内外の債券に投資し、利息や満期償還による利益を狙う投資商品です。

日本国内の国債や米国のT-ボンド、欧州のユーロ債など、多様な債券に分散投資することでリスクを抑えることができます。

このタイプのファンドは、資産運用初心者からプロまで幅広い投資家において、保守的なポートフォリオの一部として人気があります。

つまり債券型投資信託は、長期的な安定収益を求める際におすすめです。

運用における基本的な仕組み

債券型投資信託の運用は、投資家から集めた資金を専門のファンドマネージャーが管理運用します。

この際、利率や満期までの期間、発行体の信用力など、様々な要素を考慮して債券が選ばれます。

運用成果は主に受取利息や売却益から得られるため、ファンドの利回りに影響します。

また、為替変動による価格変動もリスクとして考慮する必要があります。

特に外国債券を含むファンドでは、為替レートが投資成績に大きく影響を与えることがあるため、注意が必要です。

株式型との違い

債券型投資信託と株式型投資信託との大きな違いは、投資対象とリスクの性質です。

株式型は企業の株式に投資し、企業の成長に伴う株価上昇や配当金を狙います。

一方、債券型は、定期的な利息収入と満期時の償還を主な収益源とし、より安定した利回りを期待するファンドが多いです。

ただし、金利上昇時には債券価格が下落するリスクがあるため、市場の金利動向を意識する必要があります。

投資目的やリスク許容度に応じて、どちらを選ぶかを慎重に検討することが重要です。

債券型投資信託のメリット・デメリット

債券型投資信託のメリット・デメリット

債券型投資信託は、主に債券を組み入れて運用するタイプの投資信託です。

多くの投資家にとって、安定した収益を得る手段として選ばれることが多いですが、安全性が高いとされる一方、特有のリスクやコストも伴います。

ここでは、債券型投資信託の具体的なメリットとデメリットについて詳しく見ていきます。

メリット

債券型投資信託にはさまざまなメリットがありますが、主に注目される特長は次の3つです。

収益が安定している

債券型投資信託の大きなメリットの一つは、比較的安定した収益を見込める点です。

債券は元本が保証されているため、株式投資のように大幅な価格変動が少なく、安定したインカムゲインが期待できます。

リスクを抑えつつも定期的な収益を得たい投資家にとって、この安定性は大きな魅力となるでしょう。

一方で、市場金利の動向によって収益が変動することもありますが、運用期間を長期に設定することでこの影響を抑えることが可能です。

分散投資が可能

分散投資の観点からも、債券型投資信託は優れた選択肢だと言えます。

一つの投資信託の中で、さまざまな発行体や種類の債券を組み入れることができるため、リスクを分散させることができます。

多様な投資対象を含むことで、一部の債券が不調でも全体の運用成績には大きな影響を与えづらくなります。

このように分散されたポートフォリオを持てることは、資産全体の安定性につながります。特に、初心者が手軽に分散効果を享受するためには適した投資方法と言えます。

少額からの投資が可能

債券型投資信託は少額からでも投資を開始できる手軽さがあります。

通常、債券そのものを購入するにはまとまった資金が必要ですが、投資信託を通じてならば1万円程度から投資を始めることが可能です。

これにより、投資経験が少ない方や資金に限りがある方でも、無理なく投資の第一歩を踏み出すことができます。

さらに、多種多様な債券へのアクセスが可能となり、一般の個人投資家が直接購入することが難しい海外の債券などにも投資することが可能になります。

デメリット

一方で、債券型投資信託にはデメリットも存在します。投資を行う際には、以下のような点にも注意が必要です。

運用コストがかかる

債券型投資信託を運用するためには、信託報酬や販売手数料などのコストがかかります。

これらの費用は購入時や保有期間中に発生し、最終的なリターンを減少させる要因となることがあります。

特に信託報酬は毎年発生するため、長期間保有する場合には大きな影響を及ぼす可能性があります。

購入する際には、事前に各ファンドの手数料体系を確認し、コストに見合った利回りが得られるかどうかを考えることが重要です。

様々なリスクがある(金利・為替・信用)

債券型投資信託には、金利、為替、信用といった複数のリスクが伴います。

市場金利の上昇は債券価格の下落を招き、為替リスクは外貨建ての債券において影響を与える可能性があります。

また、発行体の信用リスクによって、元本の回収が困難になるリスクも考慮しなければなりません。

これらのリスクは運用成績に直接影響を及ぼすため、事前に理解したうえで、自分のリスク許容度に合った投資判断を行う必要があります。

ファンドの選び方

ファンドの選び方

債券型投資信託の選び方としては、リスク許容度や投資目的によって異なる基準を設定することが重要です。

また、運用成績や組入れ銘柄のチェックも欠かせません。投資先の選定には時間をかけ、ニーズに最も適したファンドを見つけましょう。

リスク許容度を判断指標にする

ファンド選びの際に最も重要なのは、自分のリスク許容度をしっかりと理解し、それを基準に選ぶことです。

リスクを低く抑えたい場合は、国内の安全性の高い国債に重点を置いたファンドを選ぶと良いでしょう。

逆に、高い利回りを狙いたいなら、新興国の国債を組み入れたファンドにも注目すべきだと言えます。

また、emaxisやニッセイなどの人気ファンドの中から、過去の運用成績を確認し、安定的な成長を示しているものを選ぶことが肝心です。

組入れ銘柄の信用格付け情報をチェックする

ファンドを選ぶ際は、組入れ銘柄の信用格付け情報をしっかりとチェックすることが不可欠です。

信用格付けの高い銘柄を多く含むファンドは、一般的にリスクが低く安定した利回りが期待できます。

格付け会社が提示する情報を元に、各銘柄の信用リスクを比較し、投資判断を行いましょう。

また、特定の銘柄に偏り過ぎず、多様な国や企業の債券を組み入れたファンドを選ぶことで、リスク分散を図ることができます。

記事のまとめ:資産運用は始める前に時間をかけて比較を

記事のまとめ:資産運用は始める前に時間をかけて比較を

債券型投資信託は安定した収益を望む投資家にとって有力な選択肢です。

しかし良い部分だけではなく、金利変動や為替リスクといったデメリットも考慮する必要があります。

そのため、自身の投資目的やリスク許容度に応じて慎重にファンドを選ぶ時間を持つことが大切です。

また、第三者の意見を聞いてみたい場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することもおすすめです。

ファイナンシャルプランナーとは、「資産運用のプロ」のことを指し、生活のお金に関する全般的な知識を有する人のことです。

債券型の投資信託だけでなく、株式投資をはじめとする他の資産運用方法にも詳しい場合が多いため、不安なことが多い方はぜひ活用してみても良いでしょう。

無料相談もしているので、気になるFPや会社があれば相談してみてくださいね。 

監修者プロフィール
小林裕
小林裕
一般社団法人証券相続普及協会 代表理事
大学卒業後、東証一部上場の証券会社に入社。
個人向けの資産運用コンサルティングを中心に活動し、新人賞、社長優秀賞などを数多く受賞。
退職後、資産運用だけでは本当の解決ができないという思いから、2020年に一般社団法人証券相続普及協会を設立、代表理事に就任。
終活カウンセラー1級や上級相続診断士の資格も取得し、現在はお客様の大切な資産を「ふやす、まもる、つなぐ」をモットーに活動している。
【代表著書】
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