投資初心者におすすめの投資信託の基礎知識から投資を成功させるための秘訣まで広く紹介

貯金だけでは足りないと資産運用を始める人が一般的になってきており、株式投資やFX、暗号投資、不動産投資などを始める人が増えています。

中でも低リスクで投資初心者におすすめされているのが、本記事で解説する「投資信託」になります。

初心者の方は、そもそもどんな仕組みでいくらから始められるのかなどが分からず、中々手をつけられずにいる方も多いのではないでしょうか。

本記事はそんな投資初心者の方のために、投資信託の基礎知識やメリット・デメリット、節税効果のあるNISA、投資を成功させるための秘訣をご紹介します。

これから投資信託を始める方や勉強する方の一助になれましたら幸いです。

投資信託とは？仕組みと種類を解説

投資信託とは、どのような仕組みでお金を増やすことができるのでしょうか。

以下では、投資信託の仕組みや「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の違いについて、初心者にもわかりやすく解説します。

投資信託の仕組み

投資信託とは、数多くのクライアント（=投資家）から集めた資金を、専門家がまとめて投資・運用し、そこから得た利益を投資額に応じて投資家へ分配するという仕組みの金融商品になります。

株式は基本、1株当たりの金額が安くても、株を買うためには最低購入数が決められており、少額で株投資をするのは難しくなっています。

その反面、投資信託ならたくさんの投資家から集めた資金を、色々な国の債券や株式などに分散投資することで低リスクの投資を可能にしてくれるのです。

ただし、投資信託はプロに任せているとはいえリスク0ではありません。

つまり元本保障はされていないので、銀行にお金を預けている時と比較すると多少のリスクは追う必要があります。

「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の違い

投資信託の中にも種類は様々ありますが、主にインデックスファンドとアクティブファンドの2種類に分けることができます。

インデックスファンドットは、特定の市場指数に連動するようにい設計された投資信託です。

一方で、アクディブファンドとは、専門のファンドマネージャーが市場経営金を上回る、あるいは指数関係なくなるべく多くのリターンを目指す投資信託のことを指します。

そのため一言でまとめると、インデックスは安定性を、アクティブは高リターンを追求すると言えます。

100円からも始められるって本当？

初心者の方からよく聞くのが、投資は大金がないっと始められないのではないかという心配です。

実際は、投資信託なら多額の資金を必要とせず、わずか100円から投資を開始できるものもあります。

ただし、証券会社や購入方法によって最低購入金額が変わるので注意してください。

投資を始めたいけど大金を投資するのは怖い、そんな余裕はないという方も投資信託なら少額から始められるので安心です。

これも初心者に投資信託がおすすめされる理由の一つと言えます。

2種類の買い方、投資方法を解説

投資信託には設立投資とスポット投資といった2種類の買い方があり、初心者の方はどちらの方があなたに最適か判断する必要があります。

以下では、初心者向けにそれぞれの買い方の違いを解説します。

「積立投資」の方が低リスク

積立投資という買い方は、は定期的に一定額を投資する方法です。

具体的には、毎月自動的に数千円を投資信託に振り向けるといった形式が一般的です。

積立投資は、長期にわたって少額ずつ投資できることで、市場の変動リスクを分散し、時間をかけて資産を積み上げることができるメリットがあります。

また、積立投資は「ドルコスト平均法」として知られ、毎月一定の金額を投資し続けることで、市場価格が高いときは少ない口数を、低いときは多くの口数を購入でき、平均購入単価を抑える効果があります。

定期的な投資は、長期的な視点で低リスクに資産を形成したい投資家に適しています。

「スポット投資」はハイリターンを狙いやすい

一方で「スポット投資」は一度にまとまった金額を投資信託に投じる方法です。

市場のタイミングを見て一括で投資することで、成功すればハイリターンを狙いやすくなっっています。

この方法の利点は、市場が有利な時に大きな利益を得るチャンスがあることですが、市場のタイミングを読むのが難しく、一時的な市場の変動によるリスクも大きくなります。

スポット投資は、市場に精通していて短期的に大きなリターンを狙う投資家に適しています。

初心者におすすめ！投資信託を始めるメリット

投資信託の仕組みや種類、買い方などの基礎知識に関する理解は深められたでしょうか。

以下では、初心者におすすめな投資信託を始めるメリットについて解説します。

少額から始められる

投資信託は少額から投資が可能な点が初心者にとって大きなメリットとなっています。

多くの投資信託では数百円から数千円の範囲で投資を開始でき、積立投資を利用すれば毎月一定額をコツコツと投資することができます。

この必要最低額は、大きな資金を必要とする株式や不動産投資と比較して、投資に対する心理的なハードルも大幅に下げてくれるのではないでしょうか。

また、少額から始めることで、実際に市場の動きを体験しながら投資に関する知識や経験を積むこともできるため、初心者にとっては良い学びの機会ともなります。

分散投資ができる

投資信託を利用するメリットの二つ目は、分散投資が容易に行えることです。

投資信託は通常、株式や債券などの色々な種類の資産に投資しているため、一つの企業や業界に依存するリスクを減少させることができます。

株式投資などで個別に多くの銘柄に投資するのは手間とコストがかかりますが、投資信託を利用することで、手軽に広範囲な分散投資を実現できるのです。

特に初心者の場合、市場の変動に左右されにくい安定した投資経験が得られる投資信託は、リスクを抑えつつ投資に慣れるのに最適な金融商品と言えます。

運用をプロに任せられる

投資信託のもう一つの魅力は、資産運用を投資の専門家であるプロに任せられる点です。

個人で株式や債券を選定し運用するには相応の知識と時間が必要ですが、投資信託ではファンドマネージャーがこれらの業務を代行してくれます。

これにより、投資に関する専門知識がない初心者でも安心して投資を始めることができるのです。

また、市場の変動や経済状況に応じて適切に資産配分を調整してくれるため、投資家は日々の市場動向を細かくチェックする必要がなく、忙しい人にも向いている商品と言えます。

投資信託のデメリットも把握

このように初心者におすすめな投資信託のメリットは沢山ありますが、始める前に知っておきたいデメリットについて、2点程解説します。

投資費用以外に運用コストが必要

当信託は、プロに運用を任せられるため初心者におすすめな反面、投資費用以外にも運用コストが発生するというデメリットがあります。

運用コストにいは、管理費用（信託報酬）や売買手数料があります。

管理費用はファンドの運用に関連するコストで、ファンドの資産額に応じた年間の割合で徴収されます。

また、購入や換金の際には売買手数料がかかる場合があります。

これらのコストは、投資のリターンを直接減少させるため、特に低コストの投資信託を選ぶことが重要です。

高い運用コストは長期的な資産形成において大きなデメリットになり得るため、投資前にはこれらのコストをしっかりと確認し、理解することが求められます。

利益の20.315%税金がかかる

投資信託を通じて得た利益には税金が課せられる点も、初心者が把握しておくべきデメリットです。

日本では、投資信託による配当収入や売却益に対して、所得税と復興特別所得税を合わせた20.315%の税金がかかります。

この税金は利益に対して自動的に徴収される「源泉徴収」の形を取るため、実際に手元に残るリターンは税引き後の金額となります。

そのため投資のリターンは、この税金も考慮に入れる必要があります。

NISAという制度を活用すれば、株式や投資信託の配当金や分配金、値上がりで得られた売却益が非課税になります。

2024年から新NISAとなり、新しくルールが変わっているためNISAの活用を検討している方は、変更点を確認しておきましょう。

【初心者必見】投資を成功させるための秘訣

最後に初心者が投資信託を開始する前に知っておきたい、成功の秘訣を主に2つご紹介します。

長期投資と複利の力を利用する

投資を成功させるための重要な秘訣の一つは、長期投資と複利の効果を最大限に活用することです。

長期投資は短期的な市場の変動に左右されず、長期にわたって資産を成長させる戦略です。

というのも市場は日々変動し、一時的に落ちているように感じても長期的には成長傾向にあります。

短期的な損失を恐れずに一貫した投資を続けることが重要です。

また、複利の効果は長期投資の大きな利点です。

複利は、投資から得られる利益が再投資され、元本と利益が共に成長する現象です。

時間が経つにつれ、この複利効果は資産を指数関数的に増やす力を持ちます。

したがって、早期からの投資開始と長期間の持続が、資産を効率的に増やす鍵となります。

なくなっても大丈夫なお金を投資に回す

安全な投資戦略を立てる上で不可欠なのは、「なくなっても大丈夫なお金」を投資に充てるという原則です。

投資には常にリスクが伴います。

市場の変動によって資産価値が下がる可能性があるため、余裕資金のみを投資に使用することが賢明です。

これにより、市場の不確実性に対して精神的な安定を保ち、投資に集中できます。

また、緊急時のための貯蓄を確保し、その他の資金を投資に回すことで、不測の事態が発生した際にも対応が可能になります。

投資は計画的に行い、生活資金を守ることが、長期的な成功への鍵となります。

記事まとめ：投資信託は初心者・長期投資向き

投資信託はプロが運用してくれるだけでなく、低額で始められ、分散投資にいよってリスクを抑えることができるため、初心者におすすめの資産運用です。　

また、一度に大金を投資するスポット投資よりも、毎月コツコツと積立投資する方が低リスクで「ドルコスト平均法」によってリターンを得やすくなっています。

投資で失敗したくない方は、長期投資で複利の力を利用したり、最悪なくなっても大丈夫なお金を投資に回すようにしましょう。

小林裕

一般社団法人証券相続普及協会　代表理事

大学卒業後、東証一部上場の証券会社に入社。
個人向けの資産運用コンサルティングを中心に活動し、新人賞、社長優秀賞などを数多く受賞。
退職後、資産運用だけでは本当の解決ができないという思いから、2020年に一般社団法人証券相続普及協会を設立、代表理事に就任。
終活カウンセラー１級や上級相続診断士の資格も取得し、現在はお客様の大切な資産を「ふやす、まもる、つなぐ」をモットーに活動している。
【代表著書】
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※2024年9月30日調べ