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金投資は資産運用におすすめ?始め方やメリット・デメリットを解説
金投資は資産運用におすすめ?始め方やメリット・デメリットを解説
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金投資は資産運用に活用できる!メリットやデメリット、始め方や購入先も解説

「金投資は資産運用に向いているの?」

このように考える方も多いのではないでしょうか。

金(ゴールド)は安全資産として知られ、不況やインフレから大切な資産を守る手段として注目されています。

しかし、実際始めるにはそれぞれのメリットやデメリット、適切な投資方法を理解するのが大切です。

本記事では、金投資の始め方や購入先、選び方などについて解説します。

金を資産運用の1つに組み入れ、リスク分散しながら資産を増やす方法を知りたい方は、本記事を参考にしてみてください。

金投資とは?

金投資とは?

金投資は、金を売買して利益を上げる金融商品です。

金は世界中どこからでも換金ができるため、信用度が高く、資産運用の対象として扱われています。

金投資の魅力は、世界経済が不安定な時期でも、金の価値が落ちにくい点です。

株式投資やFXなどと比較すると、価格変動がゆるやかなので、安定した資産として活用できます。

金投資には以下の種類は以下のとおりです。

  • 金の現物
  • 金へ投資する投資信託
  • 純金積立
  • 金ETF(金の価格に連動する上場投資信託)
  • 金の先物取引

金を現物として取引するか、現物を持たずに取引するかの大きく2種類に分類できます。

金投資の種類には、それぞれ必要な資金や購入方法、リスクがあるため特性を理解したうえで、資産運用をはじめていきましょう。

金投資のメリット

メリット

金投資が持つ、以下3つのメリットについて詳しく解説します。

メリット

  • 換金しやすい
  • インフレ対策に効果がある
  • 世界的な需要がある

①換金しやすい

金は現物自体に希少価値があるため換金しやすいメリットがあります。

現物の金を持っている場合、金の買取専門店や宝飾店で手軽にできるうえ、金の価格相場は常に公開されているので、適切なタイミングで売却できます。

市場での流通性も高く、需要が安定しているため売却もスムーズにおこなえるでしょう。

急に資金が必要な場合でも、すぐに現金化しやすいのが金投資の魅力です。

②インフレ対策に効果がある

金はインフレ対策にも強い資産として効果的です。

インフレとは、モノやサービスの価格が継続して上昇する状態をさします。

インフレが進むと、現金や預貯金の価値は下がりますが、金は実物資産であるため価値を保ちやすいのが特徴です。

資産運用をするうえで、インフレリスクを避けたいと考えている方には、金の購入を検討する価値があります。

③世界的な需要がある

金自体の美しい輝きから、世界中でアクセサリーやネックレスなどの宝飾品として多くの需要があります。

さらに、金は錆びにくい金属で加工もしやすいため、スマートフォンや電子機器の部品としても使われています。

金の埋蔵量は限られているため、価値が急激に下がる可能性は低いでしょう。

金はプラチナと並び世界的に人気があり信頼できる資産運用の1つです。

金投資のデメリット

デメリット

金投資におけるデメリットについて、以下4つ解説します。

デメリット

  • 利息や配当がない
  • 紛失や盗難のリスクがある
  • 手数料がかかる
  • 売却時の税金が適用する

メリットだけでなくデメリットもあるので、詳しくみていきましょう。

①利息や配当がない

金を保有しているだけでは、利息や配当などの定期的な収益を得られません。

金自体に資産価値があるだけで、生産性がないからです。

株式の場合は、会社の事業活動に対して利益が株主に配当とされるケースがあります。

しかし、金には企業のように生み出すビジネスが存在しないため、債権のように貸し付けて得られる利息もありません。

利益を得る手段は、基本的に金価格が上昇した時点で売却のみです。

安定した収入は期待できず、金の価格変動に依存しなければならない点がデメリットです。

②紛失や盗難のリスクがある

金地金や金貨などの現物資産として金を保有する場合、盗難や紛失のリスクが発生します。

金自体に価値があり、持ち運びやすく狙われやすい資産です。

自宅で保管する場合、空き巣などによる盗難のリスクも高まり、外部に預ける際も紛失や盗難のリスクがついてまわります。

リスクを避けるためには、十分なセキュリティ対策が必要です。

長期間保有する際には、保管に伴う貸金庫を使用する費用やリスクも考慮する必要があります。

③手数料がかかる

金の投資方法によっては、手数料が発生します。

金地金や金貨などの現物資産を購入する際には購入手数料が上乗せされ、売却時にも売買手数料が発生します。

金を保管する場合もセキュリティが必要なため、保管手数料も発生するでしょう。

純金積立や金ETF(金の価格に連動する上場投資信託)も、運用にかかるコストや経費率がかかります。

手数料は金投資のリターンを減らす要因となり、長期で金を保管する場合は事前に手数料の確認が重要です。

④売却時の税金が適用する

金を売却して利益を得た場合は税金がかかり、税の計算方法には、総合課税と分離課税の2種類あります。

投資信託や金ETFは分離課税で一律20.315%の税率が適用されます。

金地金や金貨などの現物資産は総合課税の適用です。

金の保有期間によっても課税方法が異なり、5年以上保有すると税負担が軽減されます。

売却時の税金を考慮し、長期的な視点で資産運用を計画しましょう。

どこで購入できる?投資の始め方

資産運用を考える際、金投資はリスク分散の手段としておすすめです。

金は長年にわたり価値を保ち続け、不安定な市場環境でも資産を守る役割を果たしてくれます。

金投資の方法や始め方、購入できる金融機関などは以下のとおりです。

金投資の方法 始め方や特徴 購入場所
金の現物 貴金属店などで直接購入
すぐに換金できるが、盗難や紛失のリスクがある
宝飾店/貴金属店/商社
金へ投資する投資信託 投資のプロに運用を任せる
少額から分散投資が可能
証券会社/銀行
純金積立 毎月少額を積立てて金を購入
毎月定額で購入する方法と定量で積み立てる方法がある
貴金属店/証券会社/銀行
金ETF
(金の価格に連動する上場投資信託)
証券口座を開いて購入
株式市場でリアルタイムで購入可能
証券会社
金の先物取引 証券口座を開いて購入
金の現物よりも少ない資金で大きな取引ができる
証券会社/商品先物業者

その他おすすめの資産運用方法

金投資以外のおすすめの資産運用方法を紹介します。

どちらも資産運用においてリスク分散を図る有効な方法なので、それぞれの特性を理解し、自分に合ったスタイルで進めていきましょう。

投資信託

投資信託とは、多くの投資家から集めた資金を運用会社がまとめ、国内外の株式や債券に分散投資をおこなう金融商品です。

投資を運用のプロに任せるため、少額からでも幅広い資産に投資できるのがメリットです。

「専門家に任せて手軽に資産運用を始めたい」といったニーズにも応えられます。

ただし、運用を任せるため、手数料が発生する点はデメリットとして理解しておく必要があります。

不動産投資

不動産投資は、マンションやアパートなどの賃貸物件を購入して収益を上げる資産運用の1つです。

不動産投資で利益を上げる方法は、主に以下の2種類があります。

キャピタルゲイン 購入した物件を売買して利益を得る
物件の価格が上がったときに売却すれば、短期間で大きな利益を得られる
インカムゲイン 購入した物件を人に貸して家賃収入を得る
毎月安定した収入が長期で得られる

不動産投資は、長期間にわたり安定した収入を見込める資産運用です。

記事のまとめ:資産運用のポイントは無理なく続けること

本記事では、金投資を活用した資産運用のメリットやデメリット、金投資の購入方法や始め方を解説しました。

金投資は、株式や不動産とは異なりリスク分散に有効な資産です。

インフレや経済不安に強く、長期的な資産形成において安定感があります。

しかし、金にも価格変動のリスクがあるので、全体のバランスを考えながら金投資を資産運用に活用していきましょう。

監修者プロフィール
小林裕
小林裕
一般社団法人証券相続普及協会 代表理事
大学卒業後、東証一部上場の証券会社に入社。
個人向けの資産運用コンサルティングを中心に活動し、新人賞、社長優秀賞などを数多く受賞。
退職後、資産運用だけでは本当の解決ができないという思いから、2020年に一般社団法人証券相続普及協会を設立、代表理事に就任。
終活カウンセラー1級や上級相続診断士の資格も取得し、現在はお客様の大切な資産を「ふやす、まもる、つなぐ」をモットーに活動している。
【代表著書】
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※2024年9月30日調べ
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