新NISAのデメリットとは?代表的な3点を紹介
こんにちは。
新NISAが2024年よりスタートしましたが、新NISAの口座開設はもうしましたか?
いいえ、まだ口座開設していません!
ネットを見ると、「デメリットしかない」「元本割れした」のような、マイナスイメージが強くて足踏みしています…
確かに、新NISAに限らず、株式投資などの資産運用はメリットばかりではありません。
そうですよね。
しかし、新NISAはデメリットや注意点を理解して運用することで、効率よく資産形成を行うことができますよ。
本記事では、
それに加えて、
新NISAのメリットばかりじゃない?知っておくべきデメリット
新NISAのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
代表的なデメリットには以下の3つが挙げられます。
- 運用の自由度が低い
- 短期間の運用に不向き
- 損益通算ができない
それぞれについて紹介していきますね。
運用の自由度が低い
保有できる新NISAの口座は一人ひとつまで
新NISAの口座は一人ひとつまでしか保有できない点がデメリットとして挙げられます。
これは何がデメリットになるんですか?
購入できる銘柄は証券会社によってそれぞれ異なるからです。
もし、購入したい投資信託や銘柄があっても、口座開設をした銀行や証券会社で取り扱っていなければ投資できません。
別の証券会社に乗り換えたら良いのでは?
金融機関変更も可能ですが、新NISAの口座変更は1年に1度しかできないことも注意が必要です。
また、保有していた商品の移管ができないので、管理が手間になる恐れがあります。
投資できる商品が限られる
新NISAには「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2種類があります。
成長投資枠では個別株や高配当株の銘柄にも投資が可能ですが、通常の株式投資と比較するとその数は少ないため、運用の自由度が低いといえます。
高いパフォーマンスを求める方や、非上場の個別株などに投資したい方には向いていないということですね。
その通りです。ただし、地方銀行や対面式の証券会社よりも、ネット証券の方が商品数が多いのでおすすめです。
短期間の運用に不向き
新NISAで投資ができる商品は、短期売買で成果を上げるものよりも、長期的な資産形成を目指す商品が多いです。
例えば、新NISAでおすすめの商品としてよく見る「オルカン」などのインデックスファンドなどは、長期的な市場平均に連動することを目指しています。
デイトレードや、投資で最短最速で儲けたいと思っている方には向いていないでしょう。
損益通算ができない
新NISAでは、損益通算ができないこともデメリットとして挙げられます。
損益通算とは一体何でしょうか?
損益通算とは、わかりやすく一言で説明すると、「ある年の利益と損失を相殺して、税金を少なくできる制度」のことを指します。
例えば、株式投資の売却益などで利益が出た年があったとします。
その年に別の投資で損失が出ていたら、その損失を利益から差し引くことができるんです。
新NISAはそもそも利益に対して非課税となっているから、他の投資と併せた損益通算はできない・・・ということですね!
その通りです!
新NISAだけで投資をするのならあまり関係のない話ですが、他の資産運用を考えている方にはデメリットになるかもしれません。
デメリットを踏まえた運用のコツ
ここからは、新NISAのデメリットを踏まえた上での運用のコツを3つご紹介します。
よろしくお願いします!
余裕資金で運用・長期保有を意識する
新NISAに限らず、資産運用を始める際は、余裕資金で長期的な資産形成を意識することが大切です。
なぜ長期保有が大切なのでしょうか?
長期保有が大切と言われる理由はいくつかあります。
まず一つ目は、複利の効果です。
複利の効果ですか?
はい。複利とは、運用益が元本に組み込まれ、翌期以降は元本と運用益の合計に対して利子が付くことを言います。
例えば、100万円を年利5%で運用した場合、1年後は105万円になります。
この105万円が翌年から元本となり、さらに5%の利子が付くので、2年後には110万円になります。
このように、年数が経つにつれて、複利の効果で資産は雪だるま式に増えていくんです。
なるほど、複利の効果で資産が増えていくんですね。
二つ目の理由は、短期的な値動きの影響を受けにくいということです。
株式市場は常に変動していて、短期的に見れば、株価が上下することはよくありますが、長期的に見れば、多くの場合において株式市場は上昇傾向にあります。
そのため、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けることで、より安定したリターンを得られる可能性が高まります。
新NISAを始めるときは積立投資を意識して解約や途中で引き出したりしないように意識します。
分散投資を行う
新NISAでは、損失を出さないために分散投資などの方法でリスクヘッジを行うことが重要です。
分散投資について詳しく教えてほしいです!
分散投資とは、一つの商品に集中して投資するのではなく、複数の商品に投資することでリスクを分散させることです。
なるほど、一つの商品に集中するのは危険なんですね。
そうなんです。
分散投資をすることで、一つの投資先の出来事が全体の投資に与える影響を小さくすることができます。
新NISAでは、様々な種類の投資信託を選ぶことができるので、株式だけでなく、債券や不動産などに分散投資することも可能です。
また、投資のタイミングを分散させる「時間的分散」でも元本割れ等のリスクを軽減することができます。
だから新NISAにおいて積立投資が推奨されているのですね?
その通りです。
新NISAで毎日積立は極端ですが、月1回などのペースで投資することがおすすめです。
上昇トレンドだと判断したらいつもより積立額をいつもより増やすなど、積立金額変更なども臨機応変に対応できたら尚良いですね。
クレカ積立に対応している証券会社は、自動で定期的に投資されるのでクレジットカードを使って新NISAを始めたい方はこちらもチェックしてみましょう。
銘柄の選び方に迷ったらアドバイザーに相談する
新NISAでは、証券会社つみたて投資枠だけでも約300本近くの商品数が存在します。
証券会社によって購入できる商品数は異なりますが、多くの商品から自分に合った銘柄を選ぶことは簡単ではありません。
したがって、銘柄選びに迷ったら、投資のプロなどに相談することをおすすめします。
どこに相談するのが良いのですか?
相談先は新NISAの口座開設をする銀行や、証券会社などがあります。
銀行や証券会社だったら知識も豊富だし良いですね!
そうですね。
ただし、金融機関によって営業をされてしまう可能性もあるので、客観的なアドバイスが欲しい方はファイナンシャルプランナーなどに相談も良いでしょう。
記事のまとめ
本記事では、新NISAのデメリットに加えて、デメリットを踏まえた運用のコツについて解説しました。
投資は初心者にとってデメリットしかないということも言われがちですが、運用次第で大きな資産形成を見込むことが可能です。
また、新NISAの口座開設をする銀行や証券会社、ネット証券それぞれで特色が異なります。
これから新NISAを始める方は、デメリットを抑えつつ自分の理想に合った証券会社等で口座開設をしてみてくださいね。