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【投資信託】外貨建てMMFとは?円建てとの違いや投資する際の注意点を解説
【投資信託】外貨建てMMFとは?円建てとの違いや投資する際の注意点を解説
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外貨建てMMFの注意点やリスクを知って賢く投資信託を始めよう

「投資信託に興味はあるけど、円建てと外貨建てどっちがいいの?」
「外貨建ての投資信託に興味があるけどなんか難しそう」

このようなことで悩んでいませんか?
もしこのような悩みをお持ちなら、外貨建てMMFが解決策の1つになるかもしれません。

投資信託の中でも、外貨建てMMFは高い利回りが期待できる一方で、為替変動リスクも伴うため、詳しく知っておく必要があります。

この記事では、円建てMMFと外貨建てMMFの違い、外貨建てMMFに向いている人・向いていない人、外貨建てMMFのメリット・デメリットなどを徹底解説します。

投資信託での資産運用を検討している方は、ぜひこの記事を参考にして、ご自身に合った投資信託を見つけてください。

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外貨建てMMFとは

外貨建てMMFとは

外貨建てMMF(Money Market Fund)とは、海外の通貨で運用される投資信託です。

一般的に安全性が高いとされる短期金融商品、たとえば国債や社債などで運用される方法を取ったファンドを指します。

外貨建てMMFは、米ドルで運用される商品が主流ですが、ユーロや豪ドルなど、その他の通貨で運用される投資信託商品も存在します。

外貨建てMMFで運用すると、投資した通貨の金利を受け取れる可能性があります。
金利が高い通貨を選べば、より高い利回りが期待できるかもしれません。
ただし、為替手数料や信託報酬といった費用も発生するため、外貨建てMMFの投資信託を購入する際は事前に確認しておく必要があります。

円建てとの違い

円建てとの違い

円建てMMFと外貨建てMMFという2種類のMMF(マネー・マネジメント・ファンド)があります。ここでは、その違いについて詳しく解説していきます。

円建てMMFとは

円建てMMFとは、日本円で運用されるMMFのことです。
主に国内の短期金融商品、例えば国債や社債などに投資します。円建てMMFの利回りは、日本の短期金利に連動しているため、比較的安定しています。

しかし、現在、日本の金利が非常に低いことから、円建てMMFの投資信託ファンドは新規に購入することができません。

過去には、リスクが低く、銀行預金に預けるよりも少しだけ高い利回りが得られる商品として人気がありました。
大きく資産を増やしたい方には向かないかもしれませんが、安定した運用を求める方には魅力的な選択肢でした。

外貨建てMMFとは

外貨建てMMFは、米ドルやユーロなど、外国の通貨で運用される投資信託です。
主に海外の短期金融商品に投資します。

外貨建てMMFは、投資対象とする国の金利が高い場合が多いため、円建てMMFよりも高い利回りが期待できる点が魅力です。

しかし、為替レートが変動すると、円換算したときの資産価値が大きく変わるため、損失が出る可能性もあります。
特に、円高になると、外貨建てMMFの元本が目減りしてしまうリスクがあります。

外貨建てMMFは、高利回りが期待できる一方で、為替変動リスクも伴うことを理解した上で、投資するかどうかを検討する必要があります。

それぞれの違い

それぞれの投資信託の違いを表でまとめると以下の通りです。

特徴 円建てMMF 外貨建てMMF
運用通貨 日本円 外国通貨(米ドル、ユーロなど)
投資対象 日本の金融商品(国債、社債など) 外国の金融商品
リスク 低い 高い
リターン 低い 高い
メリット 安定した運用、為替変動リスクがない 高い利回りが期待できる
デメリット 利回りが低い、大きなリターンは期待できない 為替変動リスクがある、元本割れのリスクがある

どちらのMMFを選ぶべきかは、投資家の求めるリターンやリスク許容度によって異なります。

安定した運用を重視する場合は円建てMMF高い利回りを求める場合は外貨建てMMFの投資信託が適していると言えるでしょう。

外貨建てMMFがおすすめできる人・おすすめしない人

外貨建てMMFがおすすめできる人・おすすめしない人

外貨建てMMFは、高い利回りが期待できる一方で、為替変動リスクなど注意すべき点もあります。

誰にでもおすすめできる投資信託商品ではないため、外貨建てMMFに向いている人と向いていない人を詳しく解説していきます。

おすすめできる人

外貨建てMMFがおすすめできるのは以下の人です。

  • 中長期的な資産運用を考えている人
  • 外貨建ての資産運用に興味がある人
  • 分散投資の一環として外貨建てMMFを活用したい人

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

中長期的な資産運用を考えている人

外貨建てMMFは、中長期的な資産運用を考えている人におすすめです。

為替レートは短期的には大きく変動しますが、長期的には安定する傾向があるからです。

中長期的に保有することで、為替変動リスクを軽減し、安定的なリターンを得られる可能性が高まります。

例えば、老後資金や教育資金など、10年以上先を見据えた資産運用を考えている場合、外貨建てMMFは有効な選択肢の一つとなり得るでしょう。

外貨建ての資産運用に興味がある人

外貨建てMMFは、外貨建ての資産運用に興味がある人にもおすすめです。

外貨預金よりも高い利回りが期待できるため、外貨で資産を増やしたいと考えている人には魅力的な商品です。

ただし、外貨建てMMFは元本保証がないため、為替変動によって損失を被る可能性があることを理解しておく必要があります。

分散投資の一環として外貨建てMMFを活用したい人

外貨建てMMFは、分散投資の一環として活用することもできます。

日本円だけでなく、外貨建て資産を持つことで、資産全体の価格変動リスクを軽減することができます。

例えば、株式や債券などのリスク資産と、外貨建てMMFなどの安定資産を組み合わせることで、より安定的なポートフォリオを構築することができます。

おすすめしない人

一方、MMFは以下のような方にはおすすめできません。

  • 為替リスクを取りたくない人
  • 短期的な資金運用を考えている人
  • 投資初心者の人

それぞれについて詳しく解説します。

為替リスクを取りたくない人

外貨建てMMFの投資信託は、為替変動によって損失を被る可能性があるため、為替リスクを取りたくない人にはおすすめできません。

円高になると外貨建てMMFの価値が下がり、損をするかもしれません。

為替リスクを避けたい場合は、価格変動のリスクがない、預貯金などを選んだほうがよいでしょう。

短期的な資金運用を考えている人

外貨建てMMFは、短期的な資金運用には向いていません。

MMFは価格変動リスクがあるため、短期間で売却すると損失が出る可能性があります。

すぐに現金が必要になるかもしれない場合は、外貨建てMMFへの投資は避けたほうが無難です。

投資初心者の人

外貨建てMMFは、投資初心者の人にもおすすめできません。

外貨建てMMFは、為替変動リスクや金利変動リスクなど、さまざまなリスクを伴う商品だからです。

投資初心者の方は、これらのリスクを十分に理解しないまま投資すると、大きな損失が出る可能性があります。

外貨建てMMFの投資信託を運用する際の注意点

外貨建てMMFの投資信託を運用する際の注意点

外貨建てMMに投資する際の注意点は以下の2つです。

  • 為替変動のリスク
  • 為替手数料が発生する

それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

為替変動のリスク

外貨建てMMFは、投資対象の通貨価値が変動することによって、損益が発生する可能性があります。

例えば、1ドル100円の時に1万ドル購入した場合、円換算で100万円の投資となります。

しかし、円高が進み1ドル90円になった場合、同じ1万ドルでも円換算では90万円に目減りしてしまいます。

この差額10万円が為替差損となります。

このように、為替相場の変動によって外貨建てMMFの価値は大きく変動し、場合によっては損失が発生するリスクがあります。

外貨建てMMFに投資する際には、この為替変動リスクを十分に理解しておく必要があります。

為替手数料が発生する

外貨建てMMFでは、購入時や解約時に為替手数料が発生します。

この手数料は金融機関によって異なり、無視できない金額になることもあります。

為替手数料は外貨両替にかかるコストであり、金融機関の収益源の一つです。

一般的に、大手銀行よりもネット銀行の方が手数料が低い傾向にあります。

例えば、1ドル100円のときに1万ドルの外貨建てMMFを購入する場合、1ドルあたり2円の両替手数料がかかると、2万円もの手数料が発生することになります。

手数料を抑えるためには、手数料が低い金融機関を選ぶことが重要です。

また、売買の頻度が高いと手数料がかさむため、長期的な視点で投資を行うことも大切です。

投資信託の口座開設におすすめの証券会社は?

投資信託の口座開設におすすめの証券会社は?

投資信託の口座開設を検討している方にとって、証券会社選びは重要な決断です。

適切な証券会社を選ぶことで、投資の効率性や成果が大きく変わる可能性があります。

ここでは、投資信託の口座開設におすすめの証券会社について、特にネット証券に焦点を当てて解説します。

投資信託はネット証券の活用がおすすめ

外貨建てMMFを含む投資信託への投資にはネット証券の利用がおすすめです。

ネット証券は店舗を持たない分、運営コストが抑えられ、手数料が安い傾向にあります。

手数料は長期的に見ると大きな差となるため、投資信託を運用する際にコストを抑えたい方には最適です。

ネット証券は多数存在しますが、代表的な3社の特徴は以下の通りです。

ネット証券 投資信託数 特徴
SBI証券 2,577本 口座開設数1,200万で業界トップクラス/豊富な商品と格安手数料が魅力/ポイントやマイル還元も充実
楽天証券 2,574本 国内株式手数料無料/100円から投資可能/投信積立で最大1%ポイント還元/楽天経済圏との連携でお得に
松井証券 1,885本 NISA口座の手数料が無料/投資信託の保有で最大1%ポイント還元/初心者向けサポートが充実

ネット証券では、豊富な投資信託や外貨建てMMFを取り扱っています。

国内外の様々な商品から、自分の投資スタイルや目標に合ったものを選ぶことができます。

また、ネット証券では、投資に関する情報収集が簡単です。

各社のウェブサイトには、投資商品のランキングや詳細情報、専門家による分析記事などのサービスが提供されており、投資信託商品の比較検討に役立ちます。

さらに、ネット証券は、口座開設や投資信託の取引が簡単です。

オンラインで手続きが完結し、スマートフォンアプリも充実しているため、いつでもどこでも手軽に注文を行うことができます。

ネット証券のメリットを活かして、自分にぴったりの証券会社を選び、投資信託やMMFによる資産形成を始めてみましょう。

SBI証券
https://www.sbisec.co.jp/contents/

楽天証券はポイントが貯まる・使える | 楽天証券
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/nisa/point/

投資信託取扱一覧(検索結果) | 松井証券
https://fund.matsui.co.jp/fund/search/list/index.html

記事のまとめ

記事のまとめ

この記事では、円建てMMFと外貨建てMMFの違いや、外貨建てMMFのメリット・デメリット、向いている人・向いていない人について詳しく解説しました。

外貨建てMMFは、海外の金融商品で運用されるため、円建てMMFよりも高い利回りが期待できる点が魅力です。

しかし、為替変動リスクがあるため、長期的な資産運用や分散投資の一環として活用するのがおすすめです。

投資初心者や短期的な運用を考えている方、為替リスクを取りたくない方は、円建てMMFや預貯金など、リスクの低い商品を選ぶと良いでしょう。

投資信託を始める際はご自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、適切な投資先を選びましょう。

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監修者プロフィール
小林裕
小林裕
一般社団法人証券相続普及協会 代表理事
大学卒業後、東証一部上場の証券会社に入社。
個人向けの資産運用コンサルティングを中心に活動し、新人賞、社長優秀賞などを数多く受賞。
退職後、資産運用だけでは本当の解決ができないという思いから、2020年に一般社団法人証券相続普及協会を設立、代表理事に就任。
終活カウンセラー1級や上級相続診断士の資格も取得し、現在はお客様の大切な資産を「ふやす、まもる、つなぐ」をモットーに活動している。
【代表著書】
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