投資信託
「投資信託は難しい」と言われる理由は?運用のポイントや注意点を解説
「投資信託は難しい」と言われる理由は?運用のポイントや注意点を解説
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ポイントを押さえれば投資信託は難しくない!

  •  投資信託に興味はあるけれど、難しい気がして手が出せない 
  • 投資信託の基本的なことがわからない 
  • 投資信託の運用方法で迷っている

こういったことで悩んでいませんか?

投資信託は、元本保証がないことや商品数が多いことから運用が難しいと感じる方も多いでしょう。

しかし、投資信託の基本的なポイントを押さえれば決して難しいことはなく、うまく運用していくことが可能です。

この記事では、投資信託の基本から運用のコツ、相談先の選び方まで幅広く紹介しています。

投資信託に興味がある方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

「投資信託は難しい」と言われる理由

「投資信託は難しい」と言われる理由

投資信託は株式や債券などの金融商品に分散投資できる手段として人気がありますが、「投資信託は難しい」と感じている人も少なくありません。

ここでは、投資信託が難しいと言われる3つの理由を説明します。

理由①:元本保証ではない

投資信託が難しいと感じる1つ目の理由は、元本が保証されていないことです。

投資信託に元本保証がないのは、投資信託が投資家のお金を株や債券に投資する商品だからです。

株や債券の値段は毎日変動するため、運用結果によってはお金が増えたり減ったりします。

だからこそ大きな利益を得られる可能性があるわけですが、一方で損をするリスクも発生します。

この点が投資初心者が、投資信託での資産運用を難しいと感じる一因となっています。

理由②:商品数が多いので銘柄選定が難しい

投資信託が難しいと言われるもう1つの理由は、商品数が多いことです。

日本では数千種類の投資信託が販売されています。

そしてそれぞれの投資先や運用方法、リスクの特徴などが違うので、自分に合った商品を選ぶことは難しいと言えるでしょう。

投資信託を選ぶ際は、次のような点を考える必要があります。

  • 自分の投資目的や資産運用の方針に合っているか
  • リスクとリターンのバランスは適切か
  • 運用にかかる費用は適正な水準か
  • 運用会社は信頼できるか、実績はあるか

これらを総合的に判断して最適な商品を選ぶには、ある程度の金融知識と経験が必要です。

そのため投資初心者にとっては、たくさんある選択肢の中から適切な商品を見極めるのは難しいと感じることがあるでしょう。

理由③:情報を理解するのが難しい

投資信託の情報は、交付目論見書や運用報告書などで提供されています。

しかし、これらの資料には専門用語が数多く使われているので、投資信託が難しいと感じる理由の一つになっているようです。

例えば、以下のような言葉は投資信託の専門用語としてよく使われますが、初心者には難しいと感じる可能性があるでしょう。

  • 基準価額
  • 信託報酬
  • 決算頻度
  • 償還
  • 分配金

さらにこれらの専門用語に加えて、投資信託の運用スタイルや投資戦略の説明についても、専門的な知識がないと理解するのが難しいことが多いです。

また、投資信託について調べていると、チャートが登場することがあります。

チャートは過去の値動きを示したものなので、慣れれば特に難しいものではありませんが、グラフのような見た目に戸惑う方もいるかもしれません。

このように、投資信託の情報をまとめた資料の内容が分かりにくいことが、投資信託を難しいと感じさせる要因の一つになっていると考えられます。

投資信託を運用するときのポイント

投資信託を運用するときのポイント

投資信託を運用する際は、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

ここでは、投資信託を運用する際に意識したい3つのポイントを紹介します。

積立・分散投資を意識する

投資信託を運用する上で大切なのは、積立投資と分散投資を意識することです。

積立投資を購入するときは、一度にたくさんのお金を投資するのはおすすめできません。

長期間に渡り毎月一定額をコツコツと積み立てていくことで、値動きの影響を小さくしリスクを抑えられます。

また、分散投資も大事なポイントです。

1つの投資信託に集中して投資するのではなく、いくつかの投資信託に分けて投資することで、リスクを分散させることができます。

例えば、以下のような分散投資の方法が考えられます。

  • 国内の株のファンドと海外の株のファンドに分けて投資する
  • 株のファンドと債券のファンドを組み合わせる
  • 違う運用会社のファンドを選ぶ

このように、積立投資と分散投資を組み合わせることで、安定的な運用を目指すことができるでしょう。

投資信託を始める際は、自分の目的や資金の状況に合わせて、積立投資と分散投資を取り入れることをおすすめします。

できるだけ長期保有する

投資信託は長期保有に向いている商品です。短い期間での値動きに一喜一憂するのではなく、できるだけ長い目で運用することが大切です。

投資信託を長期で持つメリットは以下のとおりです。

  • 時間が経つにつれて複利効果が働く
  • 市場の一時的な変動に左右されにくくなる
  • 売買のタイミングを気にする必要がなくなる

特に、若いうちから投資信託を始めて長く持ち続けることで、大きな資産を作ることができます。

老後のお金を貯めるなら、20年、30年といった長期の運用が効果的でしょう。

ただし、長期で持つといっても、ずっと放っておけばいいわけではありません。

定期的に運用状況をチェックし、必要に応じて見直しを行うことが大切です。

おすすめはネット証券でNISAを活用

投資信託を始めるなら、ネット証券を使うのがおすすめです。

ネット証券なら銀行や対面式の証券会社よりも安い手数料で投資信託を買えます。

手数料が安いことは、長期運用で大きなメリットになります。

また、ネット証券ではNISA(少額投資非課税制度)が使えます。

NISAは、投資で得た利益に対する税金が非課税になる制度です。

投資信託の運用益には20.315%の税金がかかりますが、NISAを使えば、非課税で運用できるので節税効果が非常に大きく、手元に残る金額を大幅に増やせます。

ネット証券の中でも、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、投資信託の種類が多く、NISAにも対応している会社がおすすめです。

自分に合ったネット証券でNISA口座を開設して投資信託を運用しましょう。

投資信託を運用するときの注意点

投資信託を運用するときの注意点

投資信託の運用を始める際には、注意すべきポイントがあります。

ここでは、投資信託を運用する際に、特に大切な2つの注意点について詳しくお伝えします。

余裕資金を購入費用に充てる

投資信託を買うときは、生活に必要なお金とは別の余裕資金を使うことが大切です。

投資信託は株式市場の影響を受けることから明確な運用の正解や答えはありません

したがって、運用成績が安定しないことがあります。

そのため、失っても問題のない範囲で資産運用する必要があるのです。

もし運用で損失が出た場合に、日常生活に支障がないように、以下の点に注意しましょう。

  1. 生活費や急な出費に備えて、3〜6ヶ月分のお金を確保する。
  2. 無理のない金額から始めて、少しずつ投資額を増やす。
  3. 投資資金は、複数の投資信託に分けて運用する。

このように、余裕資金を使って計画的に投資することで、リスクを抑えながら中長期的にお金を増やすことができます。

投資信託に限ったことではありませんが、投資にはリスク管理が難しい局面に陥る可能性があります。

貯金が全くない状況で投資信託などの商品を購入するのは控えることをおすすめします。

運用手数料は必ず確認する

投資信託を選ぶときは、運用手数料を必ず確認しましょう。

運用手数料には、以下のような種類があります。

  • 購入時手数料:投資信託を買うときにかかる手数料
  • 信託報酬:投資信託の運用と管理に対する報酬
  • 信託財産留保額:投資信託を換金するときに引かれる手数料

これらの手数料は投資信託ごとに違い、大きな影響を与えます。

手数料が高い投資信託は、運用成績が良くても手数料分だけ利回りが減ってしまうことがデメリットとして挙げられます。

とくに信託報酬については、運用中継続して発生し続けるため、負担が大きくなり利益が小さくなる可能性があります。

そのため、投資信託を選ぶときは、以下の手順で運用手数料をチェックすることをおすすめします。

  1. 目論見書や販売会社のWebサイトで、手数料の種類と料率を確認する。
  2. いくつかの投資信託の手数料を比べて、低コストなものを選ぶ。特に信託報酬に注目する。
  3. 長期的な運用成績と手数料のバランスを考えて、自分に合った投資信託を選ぶ。

運用手数料は、長い目で見た運用成績に大きな影響を与えます。

手数料の内容をしっかり理解して、低コストな投資信託を選ぶことで、効率的にお金を増やすことができるでしょう。

投資判断が難しい場合は「お金の専門家」に相談を

投資判断が難しい場合は「お金の専門家」に相談を

投資信託は、株式や債券などに分散投資ができる手軽な運用方法として人気があります。

しかし、投資信託にも様々な種類があり、初心者には選択が難しいと感じることがあるかと思います。

そんな時は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談することをおすすめします。 

FPは資産運用や保険、税金、相続など、お金に関する幅広い知識を持つ専門家です。資産状況や将来の目標をじっくり聞いて、それを基に適した投資信託を提案してくれます。

リスクとリターンのバランスや、手数料の比較など、専門的な視点でのアドバイスを得られます。 

また、FPは投資信託の運用状況を定期的にチェックしてくれます。

状況に合わせて投資先を入れ替えたり、投資のタイミングを見計らったりと、プロの判断でサポートしてくれるので安心です。 

このように投資信託への投資は、FPと協力して進めていくのが賢明だと言えます。

投資のテーマや疑問をしっかり伝えることで、最適なアドバイスが得られるはずです。 

投資信託で資産を着実に増やしていきたいと考えている人は、ぜひFPに相談してみましょう。

FPへの相談に興味がある方や銘柄の選び方が難しいと感じている方は、以下の記事でプロに運用を任せるメリットを解説していますのでぜひご覧ください。

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投資信託の運用をプロに任せる!賢い資産形成のために専門家を活用する方法
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記事のまとめ

記事のまとめ

この記事では、投資信託の基本的な知識から運用のコツ、相談先の選び方まで幅広く解説しました。

投資信託は、元本保証がないことや商品数の多さから、投資初心者にとって難しいと思うことがあるかもしれません。

しかし、積立投資と分散投資を心がけ、長期的な視点を持つことで、リスクを抑えつつ着実にリターンを得ることができます。

特に、NISAを活用すれば、投資で得た利益が非課税になるため、税金を気にせず効率的に運用できます。

投資信託には難しいイメージがあるかもしれませんが、長期的な視点を持つことで、着実に資産を増やすことができる魅力的な運用方法です。

また、運用が難しいと思った方はFPをはじめとするお金のプロに相談することも是非視野に入れてみてください。

この記事の内容が、豊かな将来に向けた第一歩になれば幸いです。

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監修者プロフィール
小林裕
小林裕
一般社団法人証券相続普及協会 代表理事
大学卒業後、東証一部上場の証券会社に入社。
個人向けの資産運用コンサルティングを中心に活動し、新人賞、社長優秀賞などを数多く受賞。
退職後、資産運用だけでは本当の解決ができないという思いから、2020年に一般社団法人証券相続普及協会を設立、代表理事に就任。
終活カウンセラー1級や上級相続診断士の資格も取得し、現在はお客様の大切な資産を「ふやす、まもる、つなぐ」をモットーに活動している。
【代表著書】
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※2024年9月30日調べ
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